「Go To 」で 百名山「安達太良山」

 

ちょっと遅い朝食。

5歳(想定)のキャラクターが「なぜ、人は旅に出るの?」と聞いていた。

著名な大学の先生は、人のサガだという。

 

自分を振り返ると全くそのとおり。

しばらくすると「どこかへ行きたい」という衝動がむくむくと湧いてきてしまう。

 

じゃ、連れ合いの方はどうかというと、さにあらず。

付き合ってはくれるが、家にいるのが一番とのたまふ。

やっとの思いで安住の地に辿り着いて「たび」を必要としなくなった種族の

末裔かもしれない。

 

コロナ禍の中、旅行需要喚起の事業としてGo To トラベルがあって、

バックされる補助金は元は税金だし、地元支援にもなる、

とか何とか言っちゃって出かけたのが安達太良山だった。

 

この旅行支援の事業、再開の「さ」の字も聞こえてこないが、

業界は大丈夫なのだろうか。

 

昼頃、街散歩でさる代理店の前を通ったが、

心配になるくらいお客はだれーもいなかったな。

 

あれもこれもと物の値段が上がっているから自動的にスイッチが入って、

「遊びはしばらく自粛」というモードになっているのか、

自分も旅への衝動がぐいと抑えられているみたいになっている。

 

呼び水として

過去の写真と記録を元に、回想旅行をしてみようか。

「どこかへ行きたい」という人間のサガが呼び覚まされるかもしれない。

 

以下、安達太良山の山行の記 2020年8月16日

 

〇アクセス

 福島市内ホテルに前泊。

 ホテルから安達太良山ロープウェイまでクルマで1時間半程度。 

 

〇コース (約5時間の山行)

 下図(B~Hの順)の通り。

〇山行の様子

 前泊に使ったのがアパホテル

 部屋に置かれていた著書。一気に読まされてしまった。

 

 

 APAとは、

 Always (いつも)Pleasant(心地よく) Amenity(過ごせる)

 この頭文字をとってつけたものだとは。

 

 CMを見るたびに、へんなネーミングだなぁ(失礼)と思っていたが

そうだったのか。

 「旅行したい」というサガの大元には、「好奇心」があるようだ。

 

ロープウエイ山麓駅にあったレンタルコーナー。

そのときの思い付きで登山してもOKってことか?

 

木道の先は、小川と化した道に。

 

1時間とちょいで山頂。

雲の中で、視界は10mもないくらい。

 

ものすごい強風。

写真を撮るどころではなく、「遭難」という文字が頭に浮かぶ。

 

自分達以外、登山者はだれ一人歩いていない。

そして、目玉のような道標(?)が現われてびっくり。

山頂を下ると風はおさまっていて一安心。

 

くろがね小屋着。

麓の岳温泉のお湯はこの付近から引いている。

 

江戸の頃は、ここに温泉場があり、かなりの賑わいだったらしい。

馬で上がってきたのだろうか。

 

この温泉、遡れば9世紀にはその記録があり、焼失再建を繰り返している。

終戦後、木管(長さ3m、重さ60Kg)を4000本つないで岳温泉の再建をしたというし、

しかも、その距離が8Kmというから工事を想像すると目が丸くなる。

 

無事下山して岳温泉の宿泊施設に泊。

 

やっぱり旅行は、景色と食事とお土産だ。

連れ合いからは、こんなに出て来てどーすると言われた。